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「リノベーションスクール@加太線」のその後②

2022年11月18日(金)~20日(日)の3日間で開催された「リノベーションスクール@加太線」の“その後”第2弾をお届けします。
今回は、2023年9月16日(土)に開催された「めでたい祭」での対象物件活用の様子をご紹介します!


9月16日(土)に開催された「めでたい祭」では、受講生による加太駅前の対象物件「姫路屋」の活用及び中松江対象物件付近でマルシェの実施が行われました。物件の活用とマルシェの実施まで、どのように準備が進められてきたのかをご紹介します!

【2023年4月頃:イベントに向けキックオフ】
リノベーションスクール@加太線が終了して約4か月後の4月、9月16日(土)に加太で開催される「めでたい祭」での加太駅前の対象物件「姫路屋」を活用及び、中松江の対象物件付近でマルシェの実施を行うために受講生たちが動き始めました。
スクールを終え、”将来的には物件を活用したいが、いきなり恒常的に活用するのは難しい”、”まずは物件と活用してみて、どれだけ人が来てくれるのか見てみたい”という受講生の思いをもとに、まずは「めでたい祭」開催時にワークショップや飲食スペースとして活用してみる、物件付近でのマルシェイベントを開催してみることになりました。まずは、一時的に物件や物件周辺でのイベントの実施を行い、恒常的な活用に向けた第一歩を踏み出しました。

【2023年5月~6月:企画内容の打合せ実施】
 スクールでは考えることがメインでしたが、実際に物件の活用や物件付近でイベントを実施するにはどうしたらいいのかメンバーや「めでたい祭」の運営チーム、物件オーナーと打合せを行いながら、
・ターゲット
・コンセプト
・予算
・告知方法
等を決めていきました。

【2023年7月~企画書作成~】

スクールで学んだことや今後の活用を見据えながら、何度も打合せを重ね、受講生による企画書が完成しました。
姫路屋では、子育て世代をターゲットに、『大人も子どもも楽しめる「縁日」』をコンセプトとした風船釣りやスライムづくりなどのワークショップと、かき氷やアイスなどの軽食を提供することになりました。
中松江では、松江・加太線沿線の魅力価値向上を目的に、松江の既存店舗や空間資源を活用した飲食や物販の出店、ワークショップを実施する『マツエギンザ』の開催が決定しました。
 
【8月:イベントに向けて準備】
ついに、イベント1ヶ月前です。
姫路屋は、小鯛雀寿司をはじめとする飲食物や土産物を販売していた店舗でしたが、現在は営業していません。そのため、受講生は仕事の合間を縫いながら、当日お客さまに楽しんでいただくために物件の片付けを進めました。
「ここでかき氷を作れるんじゃないか」
「この場所でワークショップをしたら子どもたちも楽しめそう!」
と、企画した内容をイメージしながら、物件内の掃除・レイアウトを行いました。

姫路屋内の片付けの様子

イベント企画の様子

イベント当日の加太の天気は快晴で最高気温は32℃近くと、まだまだ残暑厳しい日でしたが、加太へ向かう電車には、座席に座れずに立っている人がいるほどの大勢のお客さまが乗っていました。
イベント開始時間の10時には、既に多くのお客さまが加太を訪れており、姫路屋のワークショップ会場も飲食スペースも一瞬で満員になるほどでした!
飲食スペースは、当日の暑さもあって、イベント終了時刻14時よりも前に完売してしまうほど好評、ワークショップ会場もお子さまで終始賑わっており、合計322名の方が参加してくれました。

中松江では、対象物件付近の秋葉神社の敷地内に松江の既存店舗が計9店舗出展し、家族連れや地元の方が訪れており、ほのぼのとした雰囲気でした。
謎解きラリーで、加太と中松江を行き来する人も約250人ほどおり、加太だけでなく加太線としての魅力も伝わる一日となりました。

【姫路屋を活用した受講生のコメント】
加太の入り口(加太駅前)のシンボルである姫路屋さんの活用ということで、最初は考えすぎてしまい、なかなかいいアイディアが浮かばず大変でした…。 そこから、ユニットメンバーそれぞれが役割分担をしながら、現地視察をしたり、ミーティングを重ねる中で『大人も子どもも楽しめる「縁日」』というテーマが決まり、準備を進めていきました。
当日はめでたい風船釣り、スライム、VR体験のワークショップ、かき氷などのカフェを姫路屋さんで出店しました。 そこにたくさんのお子さんが親子で参加してくださったり、「姫路屋さんはやっぱり開いてた方がいいなぁ〜」と写真を撮っていく方がいたり、たくさんの人の笑顔を見ることができ、私たちもとても嬉しい気持ちになりました!
最後になりましたが、ご来場いただいた皆さま、オーナー様、協賛してくださった皆さま、地域の皆さま、ボランティアスタッフの皆さまに心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました!

【中松江でイベントを開催した受講生のコメント】
『マツエギンザ』当日の朝は、どれだけお客様が来てくれるか期待と不安で胸を膨らませていましたが、開催のスタート時間になると、親子連れの方々がたくさん足を運んで来てくれ会場内の飲食やワークショップを楽しんでくださいました。
『めでたい祭』と『マツエギンザ』の合同で実施した「謎解きスタンプラリー」の参加者には、加太駅や松江の各所スポットを加太線にゆかりのある謎を解きながら巡ってもらえました。謎を解けた参加者は、ガラガラ抽選を行ってもらい、めでたいグッズやイベント利用券をゲットしていただきました。
初めての開催だったにも関わらず、予想を遥かに超える来場者数で、スタッフ一同ビックリしました。たくさんのお客さまが楽しんでくれてほんと良かったです!!
ご来場いただいた皆様、出店者さま、協賛者さま、地域のみなさま、ボランティアスタッフ、かだせん家守舎のメンバー、の皆さん、本当にありがとうございました!!
出店者さまや、来場者の方が、次回いつやるんですかぁ??ってたくさん聞かれたので、期待に応えれるようにまた、『マツエギンザ』を開催したいと思っております。

まず、リノベーションスクール@加太線から約10か月後にこうして姫路屋の活用及び中松江のイベント実施を同日に行えたことを嬉しく思います。受講生のみなさまのお力あってこそ、物件の活用が行えました。ありがとうございます。
受講生のみなさまの加太線や対象物件に対する想い等を感じながら約3.4カ月準備を行ってきましたが、当日になるまでどれほどの人が来てくれるのか、準備したものに対して喜んでくれるのか不安な部分もあったかと思います。
そんな少し不安を抱えながらの当日でしたが、多くの親子が姫路屋や中松江を訪れ、楽しそうにイベントを楽しんでいる姿を見て、リノベーションスクールで思い描いた理想の物件活用の第一歩を踏み出したように感じました。
受講生のみなさま、対象物件のオーナーさま、イベントに来てくださったみなさま、ありがとうございました!

今後も南海電鉄では、「オシャレなカフェやゲストハウスといった素敵なコンテンツが次々誕生し、加太線沿線がより魅力的なエリアとなり、多くの方が加太線沿線へ足を運ぶようになること」を目標に今後もリノベーションまちづくりプロジェクトに取り組んでまいります。