南海電鉄 沿線価値向上プロジェクト

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Projectプロジェクト事例紹介

沿線中小企業の若手後継者(アトツギ)の支援

南海沿線にある中小企業の若手後継者(アトツギ)が家業の経営資源を活用した新規事業を考えるワークショップ「南海沿線アトツギソン」などを開催し、家業でイノベーションを起こすアトツギたちの挑戦を応援しています。

# BIZ TAG NANKAI(沿線企業魅力共創プロジェクト)として初めて行った取り組みです。沿線に魅力的な仕事を生み出す方法として企業誘致やベンチャー企業の支援なども考えましたが、まずは既に南海沿線で事業を営む企業・産業が存続・発展されることを応援したいと思い、沿線のアトツギをターゲットにした「アトツギ支援」を始めました。全国的にも中小企業等の後継者不足による廃業が課題となる中で、沿線のアトツギが家業を継ぐことを前向きに捉え、新しいチャレンジを始めることを応援する取り組みです。

南海沿線アトツギソン
2019年8月、一般社団法人ベンチャー型事業承継大阪府事業承継ネットワーク(現:大阪府事業承継・引継ぎ支援センター)と共に、家業を活用した新規事業を考えるワークショップ「南海沿線アトツギソン」を初開催しました。2020年12月に開催した第2回は和歌山県事業承継ネットワーク(現:和歌山県事業承継・引継ぎ支援センター)を主催に加え実施、そして2021年7月には大阪信用金庫との共催で実施しており、沿線のアトツギが新しいチャレンジを始めるきっかけの場、同年代同エリアのアトツギに出会い刺激を受ける場になっています。過去のアトツギソンの参加をきっかけに、家業でのイノベーションに挑戦を続けるアトツギたちも生まれ始めています。

南海沿線アトツギソンアーカイブス

<第1弾:2021年7月30日>山家漆器店「漆芸ウォールパネル」(和歌山の伝統工芸・紀州漆器×インテリア)

「漆芸ウォールパネル」は「南海沿線アトツギソン」から初めて事業化されるアイデアで、壁や棚などに飾るインテリア商品です。山家漆器店のアトツギである山家 優一店長は、地元や若い方等からの紀州漆器に対する認知度に課題を感じていました。そこで、より幅広い方達に紀州漆器を知ってもらうと共に、漆器の活用の幅を広げて持続的な成長をさせていきたいと思案し、「南海沿線アトツギソンvol.2 in WAKAYAMA」の参加を経て「漆芸ウォールパネル」が生まれました。食器などとして使われることが多い紀州漆器を、インテリア雑貨のように気軽に生活に取り入れてもらえるよう、サイズや取り付け具を工夫しています。

<第2弾:2021年9月20日>粟新「5種のナッツBAR」&「まるごと黒豆BAR」(大阪銘菓・粟おこし×ヘルシー志向)

「5種のナッツBAR」及び「まるごと黒豆BAR」は「南海沿線アトツギソンvol.2 in WAKAYAMA」で最優秀賞を 獲得したアイデアを、発案者でもある粟新のアトツギ(向井 淳さん)と代表(向井 祥三さん)がブラッシュアップを重ねて完成したお菓子です。コロナ禍によって粟新の大阪銘菓・粟おこしも贈答用やお土産用等の需要が減少。その状況を受けて、向井 淳さんが高まりつつあるヘルシー志向に注目し、粟おこしの技術と相性の良い食材等を検討して開発されました。ナッツ由来の豊富な栄養と砂糖不使用の優しい甘さ、そして既存の多くのナッツバーとは異なり、粟おこしの技術を駆使したカリッとした食感が特徴となっています。

これまでは志あるアトツギたちがイノベーションのスタートラインに立つための支援に取り組んできました。そこで、次のステップとして、「南海沿線アトツギソン」を機に新しいチャレンジを始めたアトツギに対し、アイデアの事業化やビジネスマッチングなどの支援を行っていきたいと考えています。